壁

(※以下、10/11 HN橘瑞穂として書いた日記の転載です。
どちらかというとこちら向きな話題だったので移動。
元の日記は削除済みです。)

みぃは詩を書く人です。
最初に作ったページは勿論詩のサイト。
それは今でも続けています。
最初に詩を書き始めたのは遡る事20年前。
小学校3年の時です。
毎日「作文」を先生に提出するのが「義務」でした。
でもみぃは作文がとても苦手で、恥ずかしくて、
何日も提出をしないで隠して持ってました。

作文の出来がいいと先生に判断されたものは
毎日配布される連絡用のプリントに
どばーんと掲載されます。
そこに載れば一躍人々から見直されるのです。

ある時そこに男子が書いた詩が載りました。
「作文」なのに詩なんて、ずるいじゃん！
と思ったんですが、先生がこうして載せると言う事は
アリなんだな、と。
これなら自分でも書けそう！と
書き始めたのがきっかけでした。

詩を書き始めてからよくプリントに載るようになり、
普段絶対口を利かないクラスメイトも
感想を言ってくれたりして、
ああ、こういう気持ちの伝達手段もあるんだな、と
理解したのです。

クラスではいつも、
同じ町から来ていた勝気な女の子の背中に隠れるような、
人から話しかけられたら泣き出しちゃうようなみぃでした。
今からじゃ想像もつかないよね。うん。

でも本質は変わってないかもしれない。
みぃは人と話すのが苦手なままだから、
普段はそれを克服しようと、
積極的に行動しているのですが、
思わぬところに落とし穴があったりして。
結局本当に伝えたい事は、詩を書くことでしか
伝えられないのです。
みぃにとって自分の書く「詩」は作品ではなく
その時その時の気持ちとか気分で、
真に伝えたい相手はいるわけです。
でもその人が読んでも読まなくても
構わないと思ってる。
なんでわざわざ読まれないかも知れないものを
書くんだろうか。
さあなんでだろう。
同じような気持ちの人から感想を貰ったりして、
ああ、自分は特別変なんじゃないんだな、
ここに生きてるんだな、
生きてるからうたうんだな、
と思うからかな。

相手にこの思いが伝わっても伝わらなくても
みぃの表現方法は詩を書くことだから、
生きている限り続けることだから、
これがみぃの証。

「作文」が苦手なのに、『文章を書くのがすき』、って
言った。うん。
好き。
なんでだろう、小学校3年の時には
みぃの書く文章は先生に認めてもらえなかったけれど、
自分では結構気に入ってたりするのです、
自分の書く文章って。
不器用で、愛しいのです。ナルシーじゃないけど。
人間っぽいな、と思うのです。
人間っぽいのが嬉しいのです。

昔、みぃの書いた詩を気に入ってくれた人が、
「あなたの詩が気に入ったのでいくつか転載しています」
と掲示板に書いてきました。
見に行くと、日替わりでみぃの文章が
TOPに出る形式で、誰の詩かわからない状態です。
無断転載というやつです。
それを悪びれもせず堂々と事後報告してきたのです。
みぃは怒ってその人を入れないようにしてしまったのですが
複雑な気分でした。
気に入ってくれたのは嬉しいんだけど、
自分のもののようにみぃの思いを騙っても、
みぃの書く言葉はみぃにしか紡げないということ。

みぃと昔喧嘩したアメリカ在住の男の子に、

「話し方がおかしい。
だからなにを言いたいのか解らない。
今後も人付き合いをしたいなら、
結論を先に言ってから理由を話せ！」

というようなことを言われて衝撃的でした。
詩を書くということは核心に触れないという事。
勿論触れてはいるんだけど、それをどう解釈されようと
構わないと思っているところがあって、
わりとみぃも比喩的な話し方をする癖があって、
そこを指摘されて初めて気づいたんだけど、
なかなか直せない。

みぃの「壁」。

言葉って、難しい。
ネットもメールも、電話も難しい。
相手がそこに見えないと余計難しい。
そこにいても、そこにあなたを感じ取れなければ、
それは見えないのと同義だと思う。

今日、夢を見ました。

友達から、「お前は誰なんだ。いま俺と喋っているのは、
誰なんだ。このままだと人間不信になりそうだから答えてよ」

といわれるのです。メールで。

怖かった。何を見たの？って。
でもそれは夢。起きたら携帯の目覚ましが
スヌーズ機能で何度も鳴ってた。

夢ってときどきあまりにもリアルよね。

雨

雨が降る
大地を濡らして
人々を濡らして
木々を濡らして
雨が降る
記憶に霞をかけて
形の曖昧な
涙を誘う
雨が降る
シトシトシトシト
しみわたり
雨が降る
私はただ
声も出せず
苦しい息の
叫びを上げる
雨が降る
掻き消され
何も伝わらない
おもいはただ
流されて消え
薄情にも
太陽が姿を見せ
いつまでも
心は濡れたまま
乾くことのないまま
取り残される
どんなに世界に
晴れ間が広がっても
雨が降ってる
誰か止めて
誰か誰か誰か
この雨を止めて
この雨を止めて

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この年で最年長って言うのなんか嫌だなぁ(笑
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